体組成計とは
体組成計とは、
「筋肉や脂肪、骨、水分など私たちの体を構成する組織の量や質を計測・推測」してくれます。
「見た目は痩せたのに、体重が減らない」
そんな時は脂肪が減って、筋肉が増えているのかもしれません。
「汗をたくさんかいて体重は減ったけど、脂肪は減ってない」
そんな時は体の水分量が減っているかもしれません。
そういった細かい変化を見える化してくれるのが、体組成計です。
体重計だけでは知ることができない身体の中を、簡易的に推測することができます。
体組成計は、大きく2種類あります。
両手両足測定タイプと、両足測定タイプです。
・両手両足測定タイプ(手で握る部分がある型)
・両足測定タイプ(通常の体重計のような型)
両手両足測定タイプは、上肢を含めて計測できるため、精度の高い測定が可能です。
両足測定タイプは、簡易的な測定になりますが、その分小型で安価です。
アスリートの方であれば両手両足測定タイプによる精度の高い測定を勧めますが、
基本的な性能は、両足測定タイプで十分だと思います。
体の組成を知ることで、
脂肪の燃焼量や、筋肉の増加といった身体の変化を見える化することができます。
最近ではかなりお手軽に購入できるようになりました。
(2000円台からでもある程度精度のあるものが、購入可能です)
新しく体重計を購入検討されている方は、
体重以外にも多くの項目を計測できる体組成計をオススメします!
BMIとは
では、体組成計で計測できる代表的なものを解説していきます。
まずはBMIです。
BMI (Body Mass Index)は、
日本語ではボディマス指数、体格指数と表現されます。
肥満度を表す指標として国際的に用いられている体格指数ですが、
BMI=体重(kg)/(身長(m)×身長(m)) kg/m2
の式で計算できます。
ですので、体重計でも計算可能な値になります。
例えば身長160cm、体重60kgの方であれば
BMI=60÷(1.6×1.6)=約23.4 となります。
この値から、『肥満』や『痩せ』の判定ができます。
日本肥満学会の基準では
18.5未満が「低体重(やせ)」
18.5以上25未満が「普通体重」
25以上が「肥満」
になります。
![](https://www.hajimari-body.com/wp-content/uploads/2020/10/siora-photography-cixohzDpNIo-unsplash-320x180.jpg)
![](https://www.hajimari-body.com/wp-content/uploads/2021/02/skin_and_bones_2-1000x667-1-320x180.jpg)
自分のBMIはどのくらいでしょうか?
注意していただきたいのが、BMIは身長と体重だけで計算しますので、
身体の中がどういう構成割合になっているかは考慮していません。
筋肉が多い方は、脂肪が少なくてもBMIが高くでますし、
逆に筋肉が少ない方はBMIが低くなります。
1つの指標として利用し、
他項目の割合も意識するようにしましょう。
体脂肪率・皮下脂肪量・内臓脂肪量とは
次に脂肪についてです。
体脂肪率は、体重に占める体脂肪の重さの割合で、
皮下脂肪と内臓脂肪を合わせたものになります。
一般に、健康的とされる体脂肪率の目安は、
男性は10〜19%
女性は20〜29%です。
体脂肪率がこれ以上の場合は、肥満になります。
皮下脂肪は、皮膚の下にある脂肪で、皮膚をつまんだ時にわかる脂肪です。
下半身(お尻や太もも)につきやすいのが特徴です。
女性の下半身太りが皮下脂肪過多(皮下脂肪が多い状態)の典型です。
![](https://www.hajimari-body.com/wp-content/uploads/2021/06/はじまりのカラダ挿入-1-1024x727.jpg)
それに対して、内臓脂肪は、内臓の周囲についた脂肪で、体の外から触れることはできません。
お腹まわりにつきやすく、特に男性につきやすいとされています。
ビール腹と呼ばれるような、中年のぽっこりお腹がでた男性は、
この内臓脂肪が多い典型的な体型です。
![](https://www.hajimari-body.com/wp-content/uploads/2021/06/はじまりのカラダ挿入-2-1024x727.jpg)
脂肪の燃焼しやすさも違うとされており、
内臓脂肪→皮下脂肪の順に落ちるとされています。
脂肪量は減ったのに、皮下脂肪率が変わらない方は、
まず内臓脂肪が減ったのかもしれません。
そこで諦めないで、減量を続けると、徐々に皮下脂肪が減り出しますよ。
骨格筋量とは
筋肉には大きく3種類あります。
身体を動かすための『骨格筋』、内臓を動かすための『平滑筋』、心臓を動かすための『心筋』です。
この中で自分の意思で動かすことができる(随意筋といいます)のは骨格筋だけです。
平滑筋と心筋は身体の維持のため、意思とは別に動いています(不随意筋)。
心筋も負荷のある運動で鍛えることができますが、
運動や栄養の影響が大きくでるのが骨格筋です。
トレーニングで鍛えているのは基本的には骨格筋になります。
そこで自分の運動の頑張りを評価するために、骨格筋量を意識してみてください。
筋肉は裏切りません by Testosterone@badassceo
頑張った分だけ、筋肉量は増えてくれます!
基礎代謝量とは
基礎代謝量とは
「生物が正常な状態で生命を保持するために必要な最低限の覚醒時代謝量」
と定義されています。
ちょっと難しいですね。
簡単にすると、「生きるために必要な最低限のエネルギー」です。
基礎代謝量を求めるには、いろんな計算式がありますが、
厚生労働省では年代ごとに基準値を設定しています(厚生労働省 日本人の基礎代謝基準値)
この基礎代謝量を上げると、1日で燃焼されるエネルギーが増えるます。
痩せやすい身体になるということですね。
そのためには、「筋肉を増やすこと」が最も有効です。
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アスリートは、基礎代謝量が高いため、
身体機能維持のためにも、また回復のためにも、
休養日も適切なエネルギー摂取が必要になります。
基礎代謝量を知ることで、自分の身体の基本を知っておきましょう!
体重計はどのくらいの頻度で測るのがいいか
体重測定は、
起床直後・朝食直後・夕食直後・就寝直前
を肥満症診療ガイドラインでは推奨していますが、
まずは1日1回、起床直後に計測するのがいいと思います。
こちらでも説明しています。
![](https://www.hajimari-body.com/wp-content/uploads/2020/10/siora-photography-cixohzDpNIo-unsplash-320x180.jpg)
特にトイレに行った後かどうかでも、結構な差が出ます。
そこで一喜一憂しないように、「トイレの後に測る」ことをお勧めします。
そして大切なのが、1週間ごとで体重の変化をみてください。
前日との変化は痩せたかどうかを示すものではなく、生活習慣の変化を表しています。
体重がなぜ増えたか、あるいは減ったかを考える基準として、
実際に痩せたかどうかは、1週間の変化でみてください。
おわりに
体組成計は、手軽に自分の身体の中を知ることができます。
ぜひ上手に活用して、自分の身体を知り、カラダ作りをより楽しみましょう!