運動

時間がない人にお勧めの運動 HIIT

にゃんちゃん
にゃんちゃん
短い時間でも効く運動ってなぁに?
雪丸くん
雪丸くん
最近はHIITという運動方法が有名になったよ。ちゃんとやるとかなりきついけど、短い時間でも減量や心肺機能強化に有効なんだ。

HIITとは

HIIT (High Intensity Interval Training)

日本語では『高強度インターバルトレーニング』と言います。

インターバルトレーニングというのは、

比較的高い強度の運動を、回復時間をはさんで繰り返し行うトレーニング方法です。

古くは、1950年代から主に陸上長距離走やクロスカントリースキーなど、

持久系種目のアスリートの間で用いられてきました。

科学的な報告としては、1959年のReindellの報告(ドイツ語)が初とされています。

ずっと昔から行われていた方法が、

科学的な有効性がさらに証明されて、近年様々な種目に広がってきました。

『高強度』については、特に決まったものはありません。

1つの目安として「30秒で、動けなくなるくらいきつい運動」を考えてください。

心拍数を目安にする場合は最大心拍数の90%前後です。

心拍数を活用しよう|適切な運動強度は?カラダの状態を知るための心拍数の活用方法について、初心者向けに分かりやすく解説しています。心拍数についての基本を知りたい方向けの記事です。自分にとって適切な運動強度を数値化できれば、運動がもっと楽しくなります。ダイエットにも効果的です。...

そしてインターバルトレーニングなので、休憩時間を設けてください。

ただし、息が整う前に次のトレーニングを始める必要がありますので、

休みすぎないようにしてくださいね。(10〜20秒が1つの目安です)

これを3〜10セット行います。

HIIT 高強度インターバルトレーニング

高強度の30秒前後の運動

10〜20秒の休憩

3〜10セット

HIITの効果

以前は、低い強度で長時間行うトレーニング方法(high-volume、low-intensity)が、

持久力(有酸素運動能力)向上の要と考えられてきました。

マラソンの練習で行う、LSD(long slow distance)がその代表ですね。

しかし近年では、高強度インターバルトレーニング HIIT(low-volume、high-intensity)は、

無酸素運動能力の向上だけでなく

有酸素運動能力も向上させることもわかっています(Laursen PB, et al. 2002)

短い時間のトレーニングながら、

長時間動き続けなければならない競技(マラソン、サッカー、バスケなど)にも有効な練習です。

また、HIITがダイエットに有効とメディアでも紹介されていますが、

『運動後余剰酸素消費量(EPOC: Excess Post-exercise Oxygen Consumption)』

運動した後にも酸素消費量増加が続く(脂肪が燃え続ける)ことが1つの理由です。

EPOCについては下の記事を読んでみてください。

痩せるためには1日どのくらい運動すればいいの?痩せるための1日の運動量についてダイエットの初心者向けに基礎知識を解説しています。ダイエットについての基本を知りたい方向けの記事です。...

日本から生まれたタバタトレーニング

タバタトレーニングというトレーニング方法が、海外でも有名です。

これは立命館大学の田畑泉先生が考案したもので、

20秒の運動と10秒の休息を1セットとして、

8セットで疲労困憊に至るインターバル運動を行います。

HIITの1つの方法です。

ここで重要なのが『疲労困憊に至るインターバル運動』というところですね。

8セットでここまで追い込むトレーニングはかなりきついですが、とても有効です。

HIITの注意点

HIITを行う際に注意点があります。

まず、HIITを行う前に、必ず準備運動を行ってください。

また、高強度であるため、血圧や脈拍が上がります。

運動の内容によって、関節への負荷が強くなります。

  • ご高齢
  • 病気があり治療中
  • 高度の肥満
  • 運動時に痛みがある

このような方は医師に相談のうえ、無理をせず、

適切な負荷の運動から始めるようにしてください。

おわりに

HIITを知ると時間がないから運動できないは言い訳にできませんね。

一人で毎回追い込むのは大変なので、

トレーナーや仲間と一緒に行うのが、継続の秘訣かもしれません。