栄養

プロテインとアミノ酸の違い

にゃんちゃん
にゃんちゃん
アミノ酸って売ってるけど、プロテインよりいいものなの?
雪丸くん
雪丸くん
いい悪いではないんだ。どちらもタンパク質のことだけど、違いを知ると上手に使い分けることができるよ。

プロテイン、ペプチド、アミノ酸の違い

アミノ酸を摂取できるサプリメントには

  • プロテイン
  • ペプチド
  • アミノ酸

の3種類があります。

タンパク質はこれらの総称です。

そして、『タンパク質』と『プロテイン』は、同じ意味で使われることが多いです。

では、これらの違いはなんでしょうか。

まず、

タンパク質の最小単位が、アミノ酸です。

プロテインとペプチドは、アミノ酸が複数結合したものです。

アミノ酸がたくさんつながって、プロテインやペプチドという塊になります。

どれも摂取することで、消化されアミノ酸として体内に吸収されます。

しかし、結合数の違い(どのくらいくっついているか)で、消化のしやすさが異なります。

アミノ酸は消化がいらず、

ペプチドはアミノ酸が2〜10数個結合したもの、

プロテインはアミノ酸が80個以上結合したもの。

なので、アミノ酸が吸収が最も早く、

ペプチドは、プロテインよりも早く吸収されます。

吸収の早さ: アミノ酸 > ペプチド > プロテイン

アミノ酸とプロテインの使い分け

では、どのように使い分けるのがいいでしょうか。

運動前のエネルギー補給や、運動後の疲労回復に使いたい場合は『アミノ酸が有効です。

摂取からおよそ30分ほどで体に摂り込めます。

食事から摂れるタンパク質が足りない場合や、食事の間が空いてしまう時は、『プロテインを使いましょう。

3〜4時間かけて消化されて、吸収されます。

タンパク質はカラダ作りに大切カラダ作りの基礎となるタンパク質について初心者向けに基礎知識を解説しています。タンパク質の適正量やおすすめのプロテインを紹介しています。タンパク質についての基本を知りたい方向けの記事です。...

『ペプチド』は、プロテインより消化がいいので、胃腸の調子が悪いときなどいいかもしれません。

トレーニングをしていない日(休養日)であれば、

栄養補給として、プロテインを摂るのがいいと思います。

ただし、これらはあくまでサプリメント(補助食品)です。

美味しい食事からしっかり栄養を摂ることを第一にしましょうね。

おまけ:BCAAとEAA

アミノ酸を探そうとすると、BCAA・EAAという単語が出てくると思います。

BCAA(Branched Chain Amino Acid; 分岐鎖アミノ酸)とは、

運動時の筋肉でエネルギー源となる必須アミノ酸*のことで、

バリン、ロイシン、イソロイシンの総称です。

(*ヒトが体内で作ることができないアミノ酸)

筋肉のタンパク質中に非常に多く含まれているので、

筋肉にとって非常に重要なアミノ酸です。

EAA(Essential Amino Acids)は、必須アミノ酸そのもののことです。

全部で9種類のアミノ酸を指します。

ということで、BCAAは、EAAの一部ですね。

アスリートであれば、運動中に精製度の高いBCAAの摂取が推奨されます。

ただし、運動しはじめの方にとっては、難しく考えず、

1日でどのくらいタンパク質が摂れているか、を気にしましょう。

おわりに

タンパク質の摂取は食事からが基本です。

ただし、不足分はサプリメントで補うのがとてもいいと思うので、

アミノ酸とプロテインの違いを知って、上手に使い分けてくださいね。