運動

私がウルトラマラソンを走る理由

にゃんちゃん
にゃんちゃん
雪丸くん、ウルトラマラソン走ったって聞いたよー、すごいね!なんでそんなに走るの??
雪丸くん
雪丸くん
最初はただの好奇心だったんだけど、走っているうちに、なんで走るのか、だんだん自分でもわかってきたところだよ。ちょっと聞いてもらってもいいかな?

ウルトラマラソンとは

一般的にマラソンは42.195kmの距離を走るレースです。

古代ギリシアの故事に由来し、第1回近代オリンピックの創設時に、陸上の新種目に追加されたことから始まったそうです。

ハーフマラソンはその半分で、21.0975kmのレースです。

そして、ウルトラマラソンは42.195km以上のレースのことです。

50kmや100km、100マイル(160km)、24時間走の大会が世界中で行われています。

100kmロードの世界記録保持者は男女ともに日本人の方です。(2021/5時点)

すごいですね!

私がウルトラマラソンを走る理由

毎年100kmマラソンに挑戦しています。

周りの人からは、「なんでそんなことをするのか、意味がわからない」とよく言われます。

はじめはフルマラソンを完走したあと、次の目標として単純な好奇心で参加しました。

そして、100kmを走り終えたあとの達成感が忘れられず、

その後毎年挑戦を続けています。

100kmも走っていると、辛くてやめたくなることは何度もあります。

でも、走っている中で、その辛さを超えるものとして、

爽快感や感謝の気持ちを、

たくさんの人や、雄大な自然が、与えてくれます。

ウルトラマラソンの中には、

小さな人生があると思っています。

山あり谷あり。

平坦な道ばかりではありません。

気持ちや体力が限界だなというところから、一歩前に進むためには、

自分の力だけではどうにもできないことがあります。

そこで自分の弱さを知ることができました。

なかなか「自分が弱いということを認める」って難しいですよね。

でも、自分だけで出来ることには、どんなことでも限界はあります。

ウルトラマラソンを走っている中で、

自分の弱さを知り、そして人を頼ることを経験します。

苦しいところでの沿道からの声援、

前後を走っている方との対話、

エイドでいただく食べ物や飲み物、

「一人じゃないんだなぁ」と実感しました。

私は医師として働く中で、感じていることがあります。

病気と闘っている人たちが抱える悩みの一つに

「人に迷惑をかけたくない」ということがあります。

しかし、『迷惑をかけること』と、『頼ること』は全く別です。

人は一人では生きられません。

しかし、周りの支えがあると、力強く生きられます。

ウルトラマラソンは、

『助けや支えを求めることは、弱さではない』ことを教えてくれました。

たくさんの助けをもらいながら、

最後まで走り抜いて得られる達成感は言葉にしきれません。

ウルトラマラソンという、人生の縮図を毎年感じることは、

私にとって無くてはならないものです。

これからも挑戦を続けます。

走るときに読んでみて欲しい本

お勧めの本を2つ紹介します。

1つはウルトラマラソンなんて無理って思う方でも、

『走る』ってなんだろうと、考えるきっかけになると思います。

村上春樹さんの生き方や考え方が、走ることを通して感じられます。

走ることの気持ちよさを、読むことで実感してもらえると思います。

もう1つはウルトラマラソンに挑戦しようと思っている人にぜひ読んで欲しい本です。

スパルタスロン、バッドウォーターなどの、

超人的レベルのウルトラマラソンの大会は未知の世界の話ですが、

ウルトラマラソンくらいならいけるかな?

と、勘違いさせてくれます。

練習が辛いと思っている時には勇気をもらえます。

読むと走り出したくなる本です。

おわりに

私は働き出してから走り始めました。

40代、50代から走り始められた方もたくさんいらっしゃいます。

始めるのに遅いということはありません。

新しい自分に出会うため、走り出してみませんか?